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一歩前に出る勇気が欲しい!人生の正念場にいるあなたに観てもらいたい映画

2016.12.26 | 自分に喝、気合いを入れる

著者:いこまゆきこ

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学校出て就職して、だれかいい人がいたら結婚して、子どもが出来たらすっぱり仕事辞めて専業主婦、なんてコースを思い描いてたのに、人生を一緒に歩みたいと願うほどいい人は未だ現れず、当然子供もおらず、意外にも仕事がだんだん面白くなって、気がついたら管理職一歩手前…なんて女性、多いのではないかしら?
私のまわりにもそんな「思いがけずキャリア」な女性がたくさんいらっしゃいます。

最初から「バリバリ仕事する!」と息巻いて入社した人の方が、理想と現実とのギャップに耐えきれず、「ここは私の場所じゃない」なんて言ってさっさと辞めてしまったりするもの。

そんな中、思いがけず長く働いてしまい、「そろそろ君も昇格試験受けてみないか」、なんて話がきて、そんなつもりなかったのに…私に務まるかしら…なんて不安でいっぱい。
受けるべきか、それとも今のままでいるべきか。

そんな時に観ていただきたい映画が「英国王のスピーチ」。主人公はイギリス5世の息子、ヨーク公。後のジョージ6世。今のエリザベス女王のお父さんです。
このヨーク公アルバートは次男で、お世継ぎの兄デイヴィッドがいます。この方があの「世紀の恋」「王冠をかけた恋」で世界中を騒がせた、離婚歴のあるアメリカ人女性シンプソン夫人と結婚したエドワード8世なのです。

ということは…次男として帝王学も学ばずおっとりと育った弟君が、王になったお兄さんが好きな女性と駆け落ちしちゃったために、急に思いがけず王になることになった、ということ!
しかも、この新しい王様は吃音に悩まされていたのです。
人前、いえ、国民の前で重々しくスピーチをしないといけない国王が、うまく話せない、言葉に詰まってしまう…。一般人でさえ大きな悩みであろう吃音、しかも第2次世界大戦直前のきな臭い時代。

まだ王になる前のヨーク公が、ひとりの言語療法士と出会って、「対等に」向き合うことを要求され、王族としてのプライドを引きはがされ、何度もぶつかり合いながら、過去の自分とも向き合い…最後は国王としてドイツとの開戦を告げるという重大なスピーチをするのですが、そこにいきつくまでの彼の苦悩と奮闘が描かれています。

夫の吃音をなんとか治してあげたい、と身分を隠し、足を踏み入れたことがないような下町にまで医者を訪ねる妻エリザベス。王族といえども、家族の愛情は一般の家庭とは変わらない、というのを感じてほろりとしちゃいます。お兄さんのデイヴィッドとシンプソン夫人とのあれこれも、あ、王族といえども、こんななのね、と思えるところも面白いところ。少し前の王族をこんなふうに描くことが許されるのもイギリスならでは、という気もします。

そして一番の見どころは、この言語療法士ライオネルとの友情。オーストラリア人の平民ライオネルが実に堂々と「国王となる人」と渡り合うのは、みていてハラハラするのですが、実に爽快!
アルバートのプライドを投げ捨てて吃音に取り組む様子、国王となる苦悩、それに立ち向かう姿。きっとあなたにも、挑戦する勇気を与えてくれるはず。
会社の中では序列もあり、言いたいことが言えなかったりすることもあるでしょう。そんな時は、ライオネルの媚びない、毅然とした対応を思い出してみたらどうかしら。まあ、なかなかここまで出来ませんけれど(苦笑)
本筋からは外れてしまいますが、当時の英国王族の住まいの様子やファッションもなかなか興味深いもの。平民であるライオネルの住まいも、壁紙がとてもおしゃれだったりして、素敵なのです。そして王族も平民も「紅茶」というのもまたイギリスらしくて面白いところ。

また同じくイギリスつながりとしておすすめなのは「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」。ご存知、英国初の女性首相、サッチャー氏が主人公。記憶が混濁した晩年のサッチャー氏が現実と過去を行きつ戻りつし、という回想的な映画です。少々物悲しくもあり…。このサッチャーさんを演じたのが、「ジュリー&ジュリア」でジュリアを演じたメリル・ストリープ。またまたサッチャーさんそのもの!本当に器用な役者さんです。この中でも「スピーチ」がたくさん出てきます。
これから上に立つ立場となるあなたにも、ヒントになることがきっとあるはず。

どちらの映画も出来れば「日本語字幕版」でそのスピーチを味わっていただくのがおすすめです!


「英国王のスピーチ」

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「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

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「英国王のスピーチ」(C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(C)Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.


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