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究極の愛と人生を映画から学ぼう!

2016.11.01 | 男と女 恋愛 SEX

著者:こにまゆた

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「フランス組曲」

実はこの映画ができるずっと以前に、原作が欧米で350万部以上のベストセラーを記録したという記事を読んで気になっていた。イレーヌ・ネミロフスキーという女性作家は、「フランス組曲」執筆中にアウシュビッツで亡くなってしまうが、未完の遺稿はその後60年もの間、封印されていたらしい。しかし、遺族の思いと共に小説として世に出されるやいなや大反響をはくし、その10年後、未完部分を加えての映画化が実現したのだそうだ。

舞台は1940年ドイツに占領されたフランスの田舎町。ある日、出征した夫を待ち続ける妻リュシルと厳格な義母が住む屋敷にドイツ人中尉ブルーノが滞在することになる。
やがて憎むべき敵でありながら音楽をこよなく愛するブルーノに心を許していくリュシル。この作品は単なる恋愛映画でも戦争映画でもない。人は極限下に置かれても、普通の生活を送ろうと努力し、愛を育み、プライドを捨てず懸命に生きる…そんな人間の気高さを原作者も描きたかったのだと思う。

リュシル役は「マリリン7日間の恋」で脚光を浴びたミシェル・ウィリアムズ、そしてブルーノ役は「君と歩く世界」や「ヴェルサイユの宮廷庭師」で全く異なるキャラクターを演じきった注目のマティアス・スーナールツ。彼らの演技力・存在感は目を見張るものがあり、作品を崇高なものにしている。

 

「ベティー・ブルー/愛と激情の日々」

映画を見終えて席から立ちあがれない程の衝撃を受けた作品。自由奔放なベティーと小説家志望のゾルグ。二人のやりたい放題のセックスや反社会的な行動はすべて愛と自由の表われのようだが、ベティーは彼を愛しすぎたが故に徐々に精神に病んでいく。最後にゾルグがベティーの為に下した決断とは…。この映画の全編を通して流れる音楽は二人の心情を代弁しているかのように切なく素晴らしい、やはりサントラ版も購入してしまった!?
主演のジャン=ユーグ・アングラードはこの作品でブレイクし、優柔不断ながら男気があるキャラでハリウッドでも活躍した。

 

「ディーパンの闘い」

スリランカ内戦から逃れた元兵士ディーパンは、見ず知らずの女性と子供の3人で難民申請する。行先はフランス。昨今の移民問題と交錯し、ある時からドキュメンタリーのようになっていく映像が圧巻だ。偽装家族だった彼らにも愛情が芽生え安定した生活が始まるかのように見えた矢先、東欧移民たちとのトラブルに巻き込まれてしまう。
臨場感を重視した演出には賛否両論あるかもしれないが、カンヌ映画祭パルムドールを受賞するに相応しい力作。


「フランス組曲」

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「ディーパンの闘い」

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「フランス組曲」(C)2014 SUITE DISTRIBUTION LIMITED
「ディーパンの闘い」(C)2015 – WHY NOT PRODUCTIONS – PAGE 114 – FRANCE 2 CINEMA


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