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「言葉の壁」を笑い飛ばそう!子供でも字幕なしで楽しめるイギリス映画

2016.10.22 | 子供によい映画

著者:相山華子

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先日、休暇をとって家族でイタリアに行ってきました。成田からミラノまでは直行便で片道約12時間。この長時間のフライトが苦手~っていう方も多いですが、私は結構好き!本を読んだり映画を観たり、うたたねをしたり…、まさに休暇中にしか許されない贅沢な時間の使い方ですよねえ。今回もここぞとばかりに映画を観まくって過ごしたわけですが、利用したのがイタリアの航空会社だったため、機内放送の基本はイタリア語と英語。イタリア語版はまったくわからない私も、英語版なら、なんとかストーリーぐらいは追えちゃいます。

一方、困ったのは、うちの息子(中1)。「え!全部英語かイタリア語?僕が観られる映画ないじゃん!」と文句たらたら。そりゃ、いまだにアルファベットも書き間違えてるようなアンタには字幕なしの外国映画は無理だろうねえ…。仕方なく、持参した本を読んだりゲームをしたりしていた息子ですが、しばらくすると、画面を見てクスクスと笑っているではないですか!「あら?日本語の映画、やってたの?」と覗いてみると……、あぁ納得!

彼が観ていたのは、イギリスの作品であるにもかかわらず、英語がわからない子供にも理解できる世にも稀な映画だったからです。いや、英語だけでなく、イタリア語やフランス語や日本語がわからなかったとしても、この映画なら理解できること請け合い。しかもアニメと言えども作品自体のレベルがかなり高く、大人でも抱腹絶倒できる面白さ!
さて、何の映画かわかりますか??

そう、息子が観ていたのはイギリスが生んだアニメーションの名作「ひつじのショーン」シリーズの映画版「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム」(2015年公開)だったんです!観たことのある方ならご存知の通り、このシリーズにはセリフはありません。ショーンたちの飼い主である農夫をはじめ、人間たちがしゃべっているのは英語でもイタリア語でもない架空の言語。もちろんナレーションや字幕も一切なし!
なのに、画面を見ているだけでストーリー展開もショーンたちの気持ちもすっごくよく理解できるのは、なんでだろう?

それはね、きっとショーンたちのジェスチャーと目ヂカラによるもの。

人間に何かを伝えようとするショーンたちの、必死な身振り手振り、わかりやす~い表情、特に文字通り「口ほどにもの言う」、目の動き。それだけで、クスっと笑わせたり、ほろりと泣かせたりするんだから、いやはや、すごい作品です。言葉という道具がなくとも、人ってこんなに理解し合えるんだなぁ。

ということで、イタリア到着後は、通じないイタリア語と下手くそな英語、そして目ヂカラと身振り手振りで道を聞いたり食べ物を注文したり…という、名付けて「ショーン方式」で旅を楽しみました。少なくとも「おいしかった!」と「ありがとう!」「すごいね!」は伝えられたと思う(笑)。
「言葉が通じない」というハードルを必要以上に恐れる必要がないってこと、改めてショーンに教わった気がします。

とはいえ、本当はイタリア人にもっと多くのことを伝えたかったし、尋ねてみたかったのも事実。私は耳の上を極端に刈り上げた髪型をしていている若者が多かったので「その髪型流行ってんの?なんて名前の髪型なの?」って聞いてみたかったし、息子は「なんでイタリアではコーラがこんなに高いの?」とか、「なんで地下鉄が落書きだらけなの?」って聞いてみたかった模様。
こういう「もっと知りたい、伝えたい」というのが、外国語を学ぶために一番必要なモチベーションなんですよね、きっと。

私の場合、中学時代に映画「スタンド・バイ・ミー」で息をのむほど美しいリバー・フェニックスを観て、「この人の言ってることがわかりたい!」と思って英語の勉強に熱が入ったのでした(笑)
ま、動機はどうあれ、息子にも「ひつじのショーン」だけでなく、もっともっと映画を観てほしい。そしてあわよくば、何語でもいいので外国語に興味をもってくれたらいいなあと思うのであります。
もちろん、ショーン方式のコミュニケーション術も忘れずにね!


「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」

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「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」(C) 2014 AARDMAN ANIMATIONS LIMITED AND STUDIOCANAL SA. A STUDIOCANAL RELEASE


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