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サラリーマンが見るべきヤクザ映画三選

2016.09.29 | 男気アップ

著者:高岡ゴンザレス

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自動車会社の燃費不正や食品会社の偽装表示などの問題が起きるたびに、企業の隠ぺい体質や会社の風土が取り沙汰されます。

ニュースを見ていて、自分の生活とは全く無関係な不正問題であってもサラリーマンとしてなにがしかの疼きめいたものを感じてしまうのは、事件の背景となった類の「組織の論理」や「しがらみ」とは無縁な生活を送れるわけではなく、仮に同じ状況に放り込まれたとして不正を糾すような行動を取れたか?と問われても、言うは易し行うは難しということを身体的に理解しているからだと思います。

たとえば沖縄料理屋に行ったとしましょう。
泡盛に唐辛子を漬け込んだ「島とうがらし」という調味料がありますが、パワハラモラハラ属性の上司から飲め、と命じられて断ることができるか?
という問題と企業の不正問題は地続きであるということです。

いきなりで恐縮ですが、私はヤクザ映画が大好きです。
その理由は、普段小市民が接する機会のない反社会的でノワールな世界観に浸れるだけではなく、これまでに挙げたような組織の論理やしがらみにがんじがらめになった登場人物(=ヤクザ)に己を投影し、感情移入できてしまうという両面があるからです。

そんな中でも勤め人におすすめしたい作品が菅原文太主演 、地方警察の腐敗っぷりを描いた『県警対組織暴力』です。

菅原文太といえば『仁義なき戦い』が有名ですが、本作ではヤクザではなく警官を演じてます。
とはいえヤクザ顔負けの悪徳警官役であり『仁義なき戦い』の広能昌三役とほぼ同性能のキャラですので、豪気な菅原文太を求めている方にとって、とても入り込みやすい作品なのではないでしょうか。

菅原文太や佐野浅夫らが演じる悪徳警官ですが、当の本人は悪事をなしているという自覚はなく、あくまで本人なりの哲学や美学をもって仕事に取り組んでいる点に共感してしまいます。

菅原文太もすばらしいのですが、佐野浅夫演じる浦さんの「かっこわるさ」が本当にすばらしい。
仕事のできないおっさんが梅宮辰夫演じる年下の上司にコテンパンにされ、プライドをズタボロにされても強かに生きるたくましさっぷりは、本作の名演技として是非とも注目してもらいたいところであります。

その他の出演者は金子信雄、松方弘樹、田中邦衛ら深作欣二監督作品お馴染みの役者が多く、『仁義なき戦い』のパラレルワールド的な映画としても楽しめます。


「県警対組織暴力」

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「新仁義なき戦い」

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「県警対組織暴力」(C)東映
「新仁義なき戦い」(C)東映


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