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真の奪還劇は爽快そのもの。日々の鬱憤もこの映画で吹き飛ばそう!

2016.07.15 | 気楽にエンタメ

著者:こにまゆた

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第二次世界大戦下のナチスドイツが、侵略した美術館や個人資産から相当数の美術品を略奪したというのは有名な話。画家を目指し挫折したアドルフ・ヒットラーが、自身の壮大な美術館構想のために組織的な略奪を行ったともいわれているが、果たして彼が普通に美大生になっていたら…と思うとやるせない。そして現在でもナチの関係者が隠したという美術品が水面下で流通しているという噂は絶えない。

「ミケランジェロ・プロジェクト」の原作者、ロバート・エドゼルによると、これら略奪された美術品は世界的な文化遺産であったという事もあり、戦時中という危険も顧みずナチスから美術品を奪い返し守ろうとした人々が実在したことに注目。彼ら“モニュメンツメン”と呼ばれた人たちの功績を描くために、調査と執筆に15年の歳月を費やしたそうだ。奪還された作品は美術史に出てくる有名な物も多くその価値は数兆円に上ったとか。

映画化にあたっては、原作に感銘を受けたジョージ・クルーニーが主演のみならず、製作・脚本・監督をも手がけているが、マット・デイモン、ケイト・ブランシェットやビル・マーレイらオスカー俳優との共演が実現するというかなり贅沢な作品になった。
またこの映画を痛快なサスペンスドラマにしている理由に、豪華キャスト演じるどこか頼りないおじさんたちの大活躍ぶりがあげられる。不器用ながらも真摯にミッションを全うしていく姿はノンフィクションのようでもあるが、派手なアクションに頼らない演技力で日常の笑いや涙もさりげなく見せてくれる。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」
米国に移住したマリア・アルトマンが、ナチスドイツに奪われ、当時オーストリアのモナリザとまでいわれた彼女の伯母を描いたクリムト作品「黄金のアデーレ」の返還を求めて、新米の弁護士ランディと共に起こした伝説の裁判を微笑ましくもドラマチックに描いている。ヘレン・ミレン演じる82歳のおばあちゃまが訴えた相手がオーストリア政府であることにも驚くが、その名画にまつわる感動秘話と“真実は勝つ”と声高にいいたくなるようなストーリーは痛快そのもの。ウィーンで見たこの絵を今度はNYでも見てみたい!


「ミケランジェロ・プロジェクト」

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「黄金のアデーレ 名画の帰還」

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「ミケランジェロ・プロジェクト」(C)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. 「黄金のアデーレ 名画の帰還」All Program Content (C) 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.


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