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知れば知るほど怖くなる。あなたが毎日食べているソレ、大丈夫ですか?

2016.07.01 | グルメ・食の力

著者:土屋晴乃

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妊娠・出産を経験して変わったもの…、シミやシワ、体重、体型の変化など、容姿云々の話はさて置き、圧倒的に変わったのは、紛れもなく「食に対する意識」です。
それまでは、アナウンサーという仕事柄、不規則な生活を数年間続けていた上、多忙だったこともあり外食ばかりで食生活はかなり乱れていました。

アレルギー体質で小さい頃からアトピー性皮膚炎の持病を抱え辛かった経験もあり、子供たちには同じ思いをさせたくない…との願いから、食を見直すようになりました。
そんな時に出会った映画がジャン=ポール・ジョー監督『未来の食卓』。ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒット作となり、フランスではオーガニック給食の導入が進み、有機農法を採用する農家が格段に増えるなど、社会的な“オーガニックムーブメント”を巻き起こした作品です。

この作品に影響を受け、手に入る限りは有機農法の食材を選び、必ず商品の原材料ラベルを確認。添加物の名前も逐一調べるなど、オタク気質に拍車がかかり、この4、5年の間に随分と食品添加物の名前には詳しくなりました。

また『フード・インク』『ありあまるごちそう』『いのちの食べかた』『キング・コーン』などの映画で再三にわたり、衝撃的な食の現実を突き付けられ、未来ある子供たちの健康は、私たち親が与える毎日の食べ物にかかっていると痛烈に感じました。

普段何気なく口にしている牛や豚、鶏の生産過程を想像したことがありますか?短期間に太らせ出荷するためにホルモン剤を打たれ、衛生的に劣悪な環境下で、身動きさえできない狭い鶏舎にすし詰め状態の鶏や、本来は牧草を食べて育つはずの牛が安価な遺伝子組み換えのトウモロコシを飼料として与えられ、それが原因で病気にかかりやすくなってしまう現実。そして、そういう食肉を口にする私たち人間にもたらされる結果は、自ずと見えてきますよね。人間だって所詮、食物連鎖の中における種族の一部に過ぎないのに、一部の勘違いした横暴な“人間様”の私利私欲のために、犠牲になるのもまた、最終的には人間であるという絶望的な悲哀を感じずにはいられません。

そして、『未来の食卓』のジャン=ポール・ジョー監督による続編『セヴァンの地球のなおし方』では、1人の親として、日本人として、何をするべきかを問われ、ただただ呆然とするばかりでした。

“どうやってなおすか分からないものを壊し続けるのはもうやめてください”という、1992年の環境サミットでの伝説的なスピーチをした当時12歳の少女、セヴァン・スズキの現在の活動や、日本とフランスで“食”と真摯に向き合い、未来を変えようとしている人々の取り組みを追ったドキュメンタリーであるこの作品。母になったセヴァン・スズキが語る言葉は、親になった全ての人に共通する思いなのではないでしょうか?

『人々が将来について本気で心配するとしたら、木々や蜂のことではありません。自分たちの子供のことです。子供の未来を守るために生き方を変えなくてはいけない。』

自分の子供を心配するその“思い”こそが、環境問題への最大の希望だと彼女は語っています。

私たち家族がアメリカ移住を決めた最初のきっかけは、東日本大震災による原発事故でした。子供たちへの放射能の影響や食品、海産物などのセシウム汚染、その話をすること自体が憚られる現状に疑問を持ち、将来を不安に思ったからです。

セヴァンも『原発は悪魔との契約。原子力発電とそれが未来に与える影響は次の世代への究極の犯罪だと思う』と作品中で語っていましたが、たとえ今、日本から逃げ出そうとも、アメリカはもちろん、世界中の国々が原発に頼って生きています。そして、私たちは何が起ころうとも、地球から逃げ出すことはできないのです。この事実から目を背けずに生きていかなければいけません。子供たちの未来のために私たちに今できることはなんですか?

最後に、セヴァン・スズキが送った世界中の子を持つ親へ向けたメッセージで締め括ろうと思います。『子供たちのために、どうか行動で示してください。』

 


「未来の食卓」

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「セヴァンの地球のなおし方」

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「フード・インク」

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「フード・インク」(C)Paticipant Media


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